2015年3月27日金曜日

樽出し

こんにちは、むどぅいぴーさー(寒の戻り)も収まり、風も南風に変りました。このまま暖かくなると嬉しいですね。

蒸留所ではいよいよゴールドの瓶詰に向け、オーク樽を空け、原酒を出し調合、濾過、調整する作業を進めています。

まずは樽空け作業。

ポンプを使って選定した樽から原酒を抜き取っていきます。空になった樽には今年収穫したサトウキビから仕込み、蒸留した原酒を詰める予定です。

そして調合、濾過です。いつも緊張する作業です。

綺麗な琥珀色です。そして作業場にはラムの香りが充満しています。

 
原酒の入ったタンクです。覗くと暗いのでダークラムに見えます。

 
フラッシュをたいてみましたが、白光してしまいました。
 
 
ゆっくりと調整してなじませてからなので、瓶詰は来週の予定です。
 
内地は桜の季節ですね。では、良い週末をお過ごしください。
 
m.a


2015年3月23日月曜日

こんにちは。今日も暖かな日になりました。蒸留所は瓶詰準備作業中です。

先週末、本島に用事で出かけたのですが、土曜日の島を出るフェリーに乗っているとき船長さんのアナウンスが突然ありました。「前方に鯨が見えます。」とのこと。お天気も良く家族で出かける島民も多く、皆がデッキに出てホエールウオッチング。

でもなかなか撮影は難しくこんな写真しか取れませんでした。


先頭のホエールウォッチング船の前の黒い物体が鯨です。わかりにくくてすみません。潮を吹きつつ進んでいきましたが、ホエールウオッチングの船がぞろぞろとついて行く様が、ちょっと滑稽でした。

フェリーに乗って伊江島まで来られるのはいかがでしょうか?この時期、島の周囲に子供を連れた鯨が回遊していています。タイミング良ければフェリーからも見ることが出来るかもしれませんよ。
m.a

2015年3月20日金曜日

麦秋

明日は春分ですね。今日も爽やかで、暖かい気持ちのいい日和の伊江島です。

サトウキビの収穫は間もなく終わりますが、これから収穫を迎えようとしているのがこれです。

麦です。川が無く、水はけの良い土地である伊江島には水田はありません。しかし昔から麦が育てられています。大麦と小麦の両方あり、小麦も戦前からある在来種とここ数年植えられるようになったパン用小麦の2種類です。

収穫間近の畑はまさに秋の様な景色、麦秋です。
伊江島では今、島らっきょうも収穫のピークです。また電照菊もお彼岸用に出荷の最盛期です。島のいたるところで皆さん、忙しく畑仕事をしています。農家の皆様、お疲れ様です。

では皆さん、良い週末を。
m.a
 

2015年3月17日火曜日

樽出し準備

こんにちは。気温は26℃、初夏を思わせる天気です。昨夜は窓を開けたまま寝てしまいました。やっぱり、暖かいのが良いですね。蒸留所も仕込みは順調です。発酵タンクは盛んに泡立っています。


仕込みと蒸留の間を見て、最近ではこんなことをしています。

マッサンごっこ?(サンプル瓶が小さい!)ではなく、ゴールドのテイスティングです。ありがたいことに倉庫のイエラム・サンタマリア・ゴールドの在庫が少なくなってきたので、樽出し瓶詰の準備です。大手蒸留所の様に沢山の樽と熟成原酒があればよいのですが、極小蒸留所ゆえに樽も原酒も限られています。毎回、どの樽の原酒を出すか、ヴァッティングするかで大いに悩みます。

色も香りも熟成感も異なるので、毎回同じ様に調合するのに頭を悩ましています。今月末か来月頭に瓶詰予定です。皆様に満足して頂けるものになるようにしますので、よろしくお願い致します。
m.a

2015年3月13日金曜日

蒸留日和

こんにちは。今日は昨日とは違い、青空と太陽の気持ちの良い天気です。気温も上昇中。

中学校では卒業式が行われています。島と親を離れて高校に通う事になる卒業生たち、いわゆる15の春です。そんな彼らの旅立ちを祝福しているかのようです。

蒸留所では、月曜日に仕込んだもろみを蒸留しました。仕込み時の糖度が高めであったことと、週中の気温が低かった為、醗酵に時間がかかりました。でも、アルコール度数も高く、もろみもスッキリとした味わいでした。

写真は初留(はなたれ)が終わり、中留(原酒)に切り替えた直後です。

アルコール度数は80以上あります。その時のもろみの様子です。

よく分からない写真ですね。すみません。数十分後の写真です。

徐々にアルコール度数が落ちていきます。それと共に香りや味も変化してゆきます。その変化を見ながら後留への切り替え、カットのタイミングを見極めていきます。

蒸留直後の荒々しい酒がどの様に熟成していくのかを想像しつつ、カットしています。

蒸留所見学にお越しの際はタイミングが合えば、蒸留している所を見られるかもしれません。

気候も良くなってきましたので伊江島と、サトウキビとラム酒の香りが漂う蒸留所に是非一度お越しください。
m.a

2015年3月12日木曜日

曇天でもハッピー

こんにちは。この数日は真冬に逆戻りです。皆さんは大丈夫でしょうか?

沖縄も寒くて機能停止に陥りそうです。しかし、ホットな場所があります。
それは今日、那覇・国際通りにオープンした「HAPINAHA」はぴなはです。沖縄三越跡地にできたエンタテインメント型観光商業施設です。

吉本興業の常設劇場もありますしなによりも、1階フロア奥には、沖縄の“食”をテーマにした一角が在ります。ここでは、離島の特産品や県内各地の蔵元製造の泡盛80種類以上を販売しています。

勿論、伊江島の特産品もあります。イエラム・サンタマリアを始め、オキナワンソトラム、ケインシロップ、イエソーダ等もあります。そして、那覇方面では初めて伊江島アイス、島らっきょうドレッシングも販売しております。ぜひ伊江島の美味しい物を体験してください。

その他、色々と楽しめそうなお店が目白押しです。沖縄旅行に来られる方、那覇市近隣にお住まいの方、是非どうぞお出かけください。

そして、その勢いで伊江島まで来てくださいね。今、蒸留所の生垣に花が咲き始め良い香りがしています。

これはシャリンバイ(車輪梅)という花です。梅と書きますが梅とは種類が違います。

あと少しの辛抱でしょうか?早く暖かくなってほしいですね。皆さんも体調にはお気を付けください。
m.a

2015年3月6日金曜日

大人の社会見学

今週も多くの方が、伊江島蒸留所を訪れて下さいました。今日は南風原町からのご一行様でした。見学後はラム酒を楽しく試飲して頂きました。

そして、3月4日(水)には、沖縄県のバーテンダーのみなさんが20名ほど見学に来て下さいました。仕事明けで眠らすに本部発の最初のフェリーに乗ってお越しくださいました。ありがとうございます。

寒い中、説明に熱心に耳を傾けて下さいました。お酒とお客様とをつなげるプロの方々の質問やご意見、見方は勉強になりました。そして最後は、いつものようにラムの試飲。みんなで楽しく盛り上がりました。

最後は城山(たっちゅー)をバックに記念撮影です。この後、皆さん徒歩でフェリーターミナルに向かわれました。おそらくこの日の夜もお仕事であったと思います。

忙しくそしてお疲れの中、蒸留所までご足労頂きまして本当に感謝です。この度はご訪問ありがとうございました。

美味しいお酒は、飲んだ時に心の中を解放するような力があります。特にラムはそんなお酒だと思います。これからも皆さんの心を喜ばせることのできるようなお酒を造っていきたいと思いますので、応援よろしくお願い致します。
m.a

2015年3月2日月曜日

うーじ倒し。

3月になりましたが、北日本の方では吹雪との事。まだ春遠しという感じですね。伊江島も雨が多く太陽があまり顔を出しません。しかし、島の畑ではトマトやナスなどの野菜がピークを迎えております。

サトウキビの収穫も今月半ばには終わります。それで、蒸留所脇に植えてある「高バイオマスサトウキビ」倒す事にしました。


このサトウキビは、伊江島蒸留所がバイオエタノールの実証実験施設の時に検証していた新品種です。倒した後、一本ずつ先と根元を落とし、葉もきれいに取り除きます。
 
その時に使う鎌がキビ専用の先が二股に別れたものです。

 
 
このように綺麗にされたキビを搾って、イエラム・サンタマリアの原料となります。
 
 
さて、原料も十分確保できたので仕込みを本格的に進めようかと思います。また、ゴールドの瓶詰も
3月中に予定しています。年度末、今月も色々と忙しくなりそうです。皆さんもお忙しいと思いますが、たまにはゆっくりラムを飲んで乗り切っていきましょうね。
m.a